【時械便乗トリックスターアーティファクト】殺意を込めて『大暴落』を打ち込む男(デッキ・レシピ)
ケシゴムと申します。
先日、知人のミフトさんの主催する『仮面決闘会4』という遊戯王OCGオフ会に参加してきました。
会場を貸し切り、濃厚でハイ・クオリティなイベント盛りだくさんの、全日程23時間にも及ぶオフ会でした。(頭がおかしいと思いました)
私も少々お時間を頂戴したので、
そこで『サイ・ガールってなあに?』というプレゼンをさせて頂いた次第である。
機会があれば、またどこかでご紹介させて頂ければと思っている次第である。
それはそうと、今回もみんなに、
作った遊戯王カードのデッキを紹介していきたいという次第である。
今回はドロー大好きなみんなお待ちかねの【便乗】だ!
《
便乗 /Appropriate》永続罠 相手がドローフェイズ以外でカードをドローした時に発動する事ができる。 その後、相手がドローフェイズ以外でカードをドローする度に、 自分のデッキからカードを2枚ドローする。
このデッキの軸となる永続罠カード。
簡単に説明すると
- 相手がドローすると発動
- 発動後相手がドローするとドロー
というステップに分かれている。
「便乗」発動時には、こちらは便乗してドローすることはできない、という効果なので注意してくれ。
遊戯王におけるドローソースは「貪欲な壺」「増殖するG」などをはじめたくさんの種類があり、
相手プレイヤーが使ってくる可能性も十分にありますが、
能動的に相手にドローさせる効果を持つカードでデッキを構築して、
デッキ単位で「便乗」してゆくのが【便乗】のセオリーでありコンセプトだ。
この「便乗」と相性の良い、"相手にドローさせるカード"は年々増えておる。(ジジイキャラ)
- 魔宮の賄賂…魔法罠を無効にして相手ドロー
- 昇天の剛角笛…特殊召喚を無効にして相手ドロー
- 無償交換…モンスター効果を無効にして相手ドロー
- 光帝クライス…2枚まで破壊・された側がドロー
- サタンクロース…相手リリースして出す・コントローラーがドロー
- 鬼くじ…相手が鬼くじを引いて当たったら相手ドロー
- 一時休戦…お互いにドロー
- 墓穴の道連れ…お互いにドロー
- ドン・サウザンドの契約…お互いに略
- 手札抹殺…お互い略
- 手札断殺…お互略
- メタモルポット…お略
- アーティファクト-デュランダル…略
基本的に相手にドローさせるというのは大変なディスアドバンテージであり、
『相手の手札を増やす代わりに、強力な効果を発揮するカード』
『相手にマリガンを強要するカード』
のどちらかを組み合わせて採用していきたいところですな。(ジジイキャラ)
私はこれまで「便乗」デッキを何年もの間いじくりまわして来た。
実感としては、カードプールの増加に伴って、手札事故の確率を減らしながら戦えるデッキになってきた気がします。
ただし、これまでは『自分もドローし、相手もドローする』というスタンスで組んでいたため、
デッキレスまでデュエルが続きやすい、お互いめちゃめちゃ疲れるデッキだった。
そのため、今回の【便乗】には、これまで使ってこなかったあるカードを使ってみようと思う。
《
大暴落 /Heavy Slump》通常罠 相手の手札が8枚以上ある時に発動する事ができる。 相手は手札を全てデッキに加えてシャッフルした後、 カードを2枚ドローする。
大暴落。
この罠カードは相手の手札が8枚以上の時というとんでもない発動条件を要求する。
その代わりに効果は強力そのもので、
相手の手札を問答無用で8枚(以上)から2枚まで減らすことができる。
みんなもお気づきの通り、「便乗」と相性がよい。
というより、発動条件上、「便乗」デッキくらいでしか使えないのだ。
しかし、表側表示の「便乗」がフィールドにある状態で発動できれば、
「大暴落」の後半の効果と相まって、1:8交換が成立し、それだけでゲームが決まる可能性すらある。
一方、相手が手札8枚もある状態っていうのはそもそも引かせすぎと言わざるを得ない。
アドバンテージを与えない『マリガン系』のカードで「便乗」したほうが返り討ちの可能性も低く、
こんにち[いつ?]の「便乗」デッキでは、あまり採用されていない。[要検証]
ていうか「便乗」の上に「大暴落」なんて打ったら友達がデュエルしてくれなくなる。
でもデッキ作るお!
ごちゃごちゃしてよく分からねェ!!!(ルフィ)
※サイドデッキには、相性は良いがデッキスペースの関係で採用していないカードを記載
今回のデッキには複数のテーマやギミックを採用しています。
何の因果か全部天使族ですが、テーマ間のシナジーはそこまでありません。
順番に解説してゆきます。
1. 時械神
このデッキにおけるキーカードは2枚。
《
時械神 ガブリオン/Gabrion, the Timelord》効果モンスター 星10/水属性/天使族/攻 0/守 0 このカードはデッキから特殊召喚できない。 (1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、 このカードはリリースなしで召喚できる。 (2):このカードは戦闘・効果では破壊されず、 このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。 (3):このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に発動する。 相手フィールドのカードを全て持ち主のデッキに戻す。 その後、相手は自身のデッキに戻した数だけドローする。 (4):自分スタンバイフェイズに発動する。 このカードを持ち主のデッキに戻す。
《
時械神 メタイオン/Metaion, the Timelord》効果モンスター 星10/炎属性/天使族/攻 0/守 0 このカードはデッキから特殊召喚できない。 (1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、 このカードはリリースなしで召喚できる。 (2):このカードは戦闘・効果では破壊されず、 攻撃表示のこのカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。 (3):このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に発動する。 このカード以外のフィールドのモンスターを全て持ち主の手札に戻し、 戻した数×300ダメージを相手に与える。 (4):自分スタンバイフェイズに発動する。 このカードを持ち主のデッキに戻す。
まず「時械神ガブリオン」だが、
攻撃成功後に相手フィールドを全てデッキバウンスという、最上級の除去能力を持つ。
モンスター・魔法・罠も関係なく、当然対象も取らない、破壊でもない。
全時械神の中でも群を抜いてパワフルな性能ですが、
明確なデメリットとして、相手にデッキに戻した数だけドローさせてしまいます。
単体では扱いづらいですが、この「便乗」デッキでは話は変わってきます。
強制効果のため、相手は『引かない』という選択はできず、
「便乗」の効果でこちらも2枚のドローが可能です。
相手が展開していた分だけドローさせてしまいますが、
それだけ「大暴落」の発動条件:相手の手札が8枚以上の時を満たしやすくなります。
なお、
エクストラデッキから出てきた連中をバウンスした場合には、ドローの枚数には含まれません。
「大暴落」発動を狙う場合は気になる部分ではありますが、冷静に考えればそれは得である。
次に「時械神メタイオン」ですが、
これもガブリオンと使い方は似たようなもんです。
効果は、攻撃成功後にこのカード以外のお互いのモンスターを全て手札にバウンスする。
相手にドローさせる効果はありませんが、それゆえに素引きしようが気軽に扱える汎用性のある時械神です。
手札にバウンスさせれば、その分当然相手の手札は増える。
「大暴落」とのコンボが期待できます。やなコンボだ。
今回採用している「時械神ガブリオン」と「時械神メタイオン」などの時械神は、
いずれも「時械巫女」によるサポートに対応します。
《
時械巫女 /Time Maiden》効果モンスター 星1/光属性/天使族/攻 0/守 0 (1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、 このカードは手札から特殊召喚できる。 (2):「時械神」モンスターをアドバンス召喚する場合、 このカードは2体分のリリースにできる。 (3):このカードをリリースして発動できる。 デッキから攻撃力0の「時械神」モンスター1体を手札に加える。 (4):墓地のこのカードを除外して発動できる。 デッキから攻撃力0の「時械神」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。 この効果を発動するターン、自分はこの効果以外ではモンスターを特殊召喚できない。
なんつう無理矢理なサポートだ…さすが10期だぜ…
全ての効果が時械神と相性がよく、
通常召喚権を残したまま時械神のサーチ・リクルートが可能です。買わなきゃ。
時械神ではありませんが、今回は「便乗」および「大暴落」とのシナジーを考えて、「皆既日蝕の書」を投入しています。
《
皆既日蝕 の書 /Book of Eclipse》速攻魔法 (1):フィールドの表側表示モンスターを全て裏側守備表示にする。 このターンのエンドフェイズに、 相手フィールドの裏側守備表示モンスターを全て表側守備表示にし、 その後、この効果で表側守備表示にしたモンスターの数だけ相手はデッキからドローする。
「皆既日蝕の書」は、相手の展開を阻害する目的で使います。
複数のモンスターを並べられてしまうと、シンクロ・エクシーズ・リンクなど、色んな素材にされてしまう。
それらを皆既日蝕の書で全て裏側表示にすれば、そのターンの展開は防げるっていうワケよ。
相手フィールドにたくさんのモンスターが居る時に使うとその分相手にドローされてしまうが、
「便乗」でのドローや「大暴落」の発動条件などの兼ね合いとは相性がよい。
「時械神ガブリオン」と「時械神メタイオン」の効果で「大暴落」を狙う場合なんかは、メインデッキに入るモンスターをバウンスするほうがよいですからね。
2. トリックスター
お次はトリックスターですが、
みんなの中には『普通に強そうだけど便乗と相性いいの?』と思う者もいるだろう。
結論から言うと、めちゃくちゃに相性は良い。
どれくらい良いかと言うと終末とディアボくらい良い。
まずはヤバすぎるカードから紹介していこう。
《トリックスター・リンカーネイション/Trickstar Reincarnation》
通常罠 (1):相手の手札を全て除外し、その枚数分だけ相手はデッキからドローする。 (2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「トリックスター」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。
相手の手札をマリガンする。ただし元の手札は全て除外だ。
このカードの強みはフリーチェーンなところで、
相手の様子をうかがいながら発動することができます。
相手が何かをサーチしたり、
サルベージをしたタイミングで発動することで、
そのカードを再利用がしづらい除外ゾーンへ叩き込む。友達なくすぞ。
現環境(20190101)で制限カードのためピン挿しだが、
「トリックスター・キャンディナ」からのサーチが可能。
「トリックスター・キャンディナ」自体も、専用フィールド魔法「トリックスター・ライトステージ」でサーチができ、
枚数に関わらず初手にキャッチしやすいのがこの「トリックスター・リンカーネイション」。
どこからどう見ても「便乗」と相性がよく、かつ使いやすいカードです。
フィールド魔法「トリックスター・ライトステージ」から始動するのがベストなため、
「盆回し」を採用しています。
《
盆回 し/Set Rotation》速攻魔法 (1):自分のデッキからカード名が異なるフィールド魔法カード2枚を選び、 その内の1枚を自分フィールドにセットし、もう1枚を相手フィールドにセットする。 この効果でセットしたカードのいずれかがフィールドゾーンにセットされている限り、 お互いに他のフィールド魔法カードを発動・セットできない。
「盆回し」はフィールド魔法2種を自分・相手フィールドにセットする速攻魔法。
つまり2種類のフィールドが必要なのですが、
私としてはぜひ「チキンレース」の送り付けをオススメしたい。
《チキンレース/Chicken Game》
フィールド魔法 (1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、 相手よりLPが少ないプレイヤーが受ける全てのダメージは0になる。 (2):お互いのプレイヤーは1ターンに1度、 自分メインフェイズに1000LPを払って以下の効果から1つを選択して発動できる。 この効果の発動に対して、お互いは魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。 ●デッキから1枚ドローする。 ●このカードを破壊する。 ●相手は1000LP回復する。
理由を具体的な動きで書くと、
- 盆回し発動→ライトステージ:自分、チキンレース:相手にセット。
- ライトステージ発動→キャンディナをサーチ・召喚→リンカーネイションをサーチ・セット
- 便乗をこっそりセット
- ターンエンド
- 相手がチキンレースを使いたくなる→相手がチキンレースを使う→便乗発動
- リンカーネイション発動→便乗ドロー
「ドローできるならしたい」という相手の心理を的確に突いたコンボプレイングが可能です。
相手の手札・心理依存で、いかに自然にやるかが重要という、
もはや遊戯王らしくない動きが気に入っています。
「便乗」の発動後は、相手がチキンレースでのドローを控えるため、
初期手札でそろってたらやっていく、という動きになります。
一方で、
トリックスターのモンスターたちにも、「便乗」と相性がよいメンバーがおる。(ジジイキャラ)
まずはこいつだ。
《トリックスター・ブルム/Trickstar Bloom》
リンク・効果モンスター リンク1/光属性/天使族/攻 100 【リンクマーカー:下】 レベル2以下の「トリックスター」モンスター1体 このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。 相手はデッキから1枚ドローする。 (2):このカードのリンク先の「トリックスター」モンスターが 戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。 相手の手札の数×200ダメージを相手に与える。
リンク召喚に成功すると相手に1枚のドローをさせる権利がもらえる。(オプーナから)
相手へのドロープレゼントはこちらが任意に決められるため、
「便乗」のトリガーにはぴったりである。
だがこの「トリックスター・ブルム」の真価は、出しやすさと連打のしやすさにある。
《トリックスター・ヒヨス/Trickstar Nightshade》
効果モンスター 星1/光属性/天使族/攻 100/守 0 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが「トリックスター」リンクモンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。 このカードを墓地から特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
彼女は「トリックスター・ヒヨス」。
リンク素材になると自力で墓地から這い出るかわいこちゃんだ。
先述の「トリックスター・ブルム」はリンク1で、この「トリックスター・ヒヨス」で召喚条件を満たす。
ヒヨスの蘇生効果を用いることで、複数体のブルムを簡単に展開することができます。
ヒヨスは「トリックスター・キャンディナ」・「トリックスター・ライトステージ」でのサーチが可能で、
レベル1のため「ワン・フォー・ワン」にも対応します。
ブルム展開後の『リンク2』としては、「トリックスター・ブラッディマリー」をおすすめします。
《トリックスター・ブラッディマリー/Trickstar Crimson Heart》
リンク・効果モンスター リンク2/光属性/天使族/攻2000 【リンクマーカー:右/左下】 「トリックスター」モンスター2体 このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 このカードのリンク先に「トリックスター」モンスターが召喚・特殊召喚される度に、自分は200LP回復する。 (2):手札から「トリックスター」カード1枚を捨てて発動できる。 お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドローする。 この効果の発動時に自分のLPが相手より2000以上多い場合、この効果で自分がドローする枚数は2枚になる。
手札コストとして「トリックスター」カードを要求しますが、さらに相手にドローさせることができます。
以下の順序で展開してゆくことで、相手に3回のドローを強要する。
- ヒヨスを素材にブルムをリンク召喚(相手ドロー)
- ヒヨス蘇生、そのまま2体目のブルムをリンク召喚(相手ドロー)
- ブルム2体でブラッディマリーをリンク召喚
- 手札のトリックスターを捨ててブラッディマリーの効果発動(お互いにドロー)
これトリックスター・ヒヨス1枚から展開できるっつうんだからどうかしてるぜ。
「便乗」がある状態で上記の展開ができれば、
こちらは6枚ドローが可能。(相手も3枚引くけどな)
ちなみに、
手札に「トリックスター」が無い場合はブラッディマリーは出さずともよく、
「便乗」が無い場合はブルムで相手に引かせる筋合いはありません。
そういった場合はあの女に頼むとよいだろう。
《
失楽 の堕天使 》リンク・効果モンスター リンク2/闇属性/天使族/攻1600 【リンクマーカー:左下/右下】 天使族モンスター2体 このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 自分がモンスター2体のリリースを必要とする天使族モンスターのアドバンス召喚をする場合、 モンスター2体をリリースせずに自分の墓地からモンスター2体を除外してアドバンス召喚できる。 (2):手札を1枚捨てて発動できる。 デッキから「堕天使」モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。 (3):自分エンドフェイズに発動する。 自分はフィールドの天使族モンスターの数×500LP回復する。
こいつは「失楽の堕天使」。
召喚条件は天使族2体。
このデッキでは、ヒヨス→ブルムで簡単にそろえることができます。
効果は①の、
『2体のリリースを必要とする天使族モンスターのアドバンス召喚をする場合、 モンスター2体をリリースせずに自分の墓地からモンスター2体を除外してアドバンス召喚できる。』
って方を使います。
さっき紹介した「時械神ガブリオン」や「時械神メタイオン」は最上級天使族モンスターで、
こちらにモンスターが居ると、時械神特有のリリース軽減効果を失います。
だがこの「失楽の堕天使」がいればリリースを軽減できる。
2つのリンクマーカーも斜め下を向いていて、後述の「アーティファクト」も天使族であることから、
このデッキでは扱いやすいリンク2のモンスターです。
さすがに堕天使を混ぜ込む余裕はなかった。
3. アーティファクト
こいつらの採用理由は『相手ターンでの妨害』と『お互いの手札マリガン』です。
先程から何度か申し上げているとおり、「便乗」とマリガン系効果の相性は抜群で、
それが手札事故を起こさず狙えたらベターなのだわ。(真紅)
「アーティファクト」には、能動的にマリガンするヤベエ奴がいる。
ご紹介しよう。
《アーティファクト-デュランダル/Artifact Durendal》
エクシーズ・効果モンスター ランク5/光属性/天使族/攻2400/守2100 レベル5モンスター×2 1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。 この効果は相手ターンでも発動できる。 ●フィールド上でモンスターの効果が発動した時、 または通常魔法・通常罠カードの発動時にこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。 その効果は「相手フィールド上の魔法・罠カード1枚を選んで破壊する」となる。 ●このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。 お互いの手札を全て持ち主のデッキに戻してシャッフルする。 その後、それぞれデッキに戻した枚数分だけドローする。
でけえ剣しか見えねえけど後ろに半透明の兄ちゃんがいる。
それはそれとして、
この「アーティファクト-デュランダル」、2つ目の効果で
『お互いの手札を全て持ち主のデッキに戻してシャッフルする。 その後、それぞれデッキに戻した枚数分だけドローする。』
というマリガン能力を持っている。
アドバンテージを失わずに相手にドローさせるこの力は、
「便乗」ではやはり強力で、エクストラデッキのカードという点でも手札事故を起こさない。
もう片方の効果は、相手の通常魔法・通常罠の効果を書き換える能力で、
他の「アーティファクト」との相性がよいです。
なお、どちらの効果も相手ターンで発動できる。
メインデッキに入る 「アーティファクト」は、
それぞれが魔法・罠ゾーンにセットできる特殊な効果を持ちます。
(1):このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠ゾーンにセットできる。
(2):魔法&罠ゾーンにセットされたこのカードが
相手ターンに破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
このカードを特殊召喚する。
これらに加えて、
今回採用している「アーティファクト-モラルタ」「アーティファクト-デスサイズ」などのメンバーは、
相手ターンに特殊召喚することで、相手の展開を妨害する効果を持っています。
ここでのポイントは、相手がこちらのセットカードを割りづらくなるという心理的な駆け引きにあります。
こちらが厄介な「アーティファクト」をコントロールしていた場合、
相手から見てセットカードはできれば割りたくないという心境になります。
これにより、
キーカードである「便乗」や「大暴落」を間接的に守ることが可能なのである!
最初から直接的に守れ!
さらに、
「アーティファクト」ではないものの、
このデッキのトリッキーさを5倍くらいにはね上げているカードを紹介しよう。
《
鉄騎龍 ティアマトン/Iron Dragon Tiamaton》特殊召喚・効果モンスター 星4/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守 0 このカードは通常召喚できず、このカードの(1)の効果でのみ特殊召喚できる。 このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):3枚以上のカードが同じ縦列に存在する場合に発動できる。 このカードを手札から特殊召喚する。 この効果は相手ターンでも発動できる。 (2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。 このカードと同じ縦列の他のカードを全て破壊する。 (3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 このカードと同じ縦列の使用していないゾーンは使用できない。
前回の【金の城Heart-eartH】の記事でも触れた「鉄騎龍ティアマトン」だ。
3つの特徴的な効果を持っているが、それらのすべてに注目していただきたい。
①は自身の特殊召喚効果。
「3枚以上のカードが同じ縦列に存在する場合」を条件に手札から出せます。
なんだかよくわかんねェ(ルフィ)ですが、
ポイントは上記の条件と「ティアマトン自体が特殊召喚する位置はどこでも良い」ということ。
②は、特殊召喚時にティアマトン以外の縦列を全て破壊する効果。
自分のセットした「アーティファクト」を破壊しながら相手ターンに出せるのが一番のメリットです。
③はティアマトンと同じ縦列を使用不可にする効果。
この効果を上手く使うには、カードの配置が非常に重要になります。
片方のエクストラモンスターゾーンを自分のカードで埋めている時、
ティアマトンをもう片方のエクストラモンスターゾーンの前に配置できれば、
相手のエクストラモンスター出現を封じることができます。
ティアマトンは、着地時に縦列を破壊する②の効果を持つため、
割とナチュラルにエクストラ封じを行うことができます。
また、
左右の端は「ペンデュラムゾーン」ってことになったため、
ペンデュラムデッキ相手に左右の端にティアマトンを配置することで P召喚の防止もできますね。
また、
この「鉄騎龍ティアマトン」、「妖醒龍ラルバウール」でサーチができる。
《
妖醒龍 ラルバウール》効果モンスター 星1/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが手札・墓地に存在し、 自分フィールドのモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。 このカードを特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。 (2):このカードが特殊召喚に成功した場合、 フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 自分の手札を1枚選んで捨て、対象のモンスターと同じ種族・属性で カード名が異なるモンスター1体をデッキから手札に加える。
「妖醒龍ラルバウール」はレベル1のため、
「時械巫女」・「トリックスター・ヒヨス」と同じく、「ワン・フォー・ワン」に対応。
「時械巫女」、トリックスター、アーティファクトは全て天使族・光属性ってことで、
ラルバウールはこのデッキにおけるテーマ間の潤滑油になる存在です。
もちろん、
特殊召喚さえできればそのままサーチが可能。
一番のポイントである奇襲性は失われますが、
安定して「アーティファクト」割りつつ、相手を妨害できるのはかなりのメリットである。
みんなは自分のティアマトンで自分の便乗割らないように気を付けてな!
以上のように、
召喚権は「トリックスター」や「時械神」に使い、
相手ターンは「アーティファクト」と「鉄騎龍ティアマトン」で防ぐ、
という感じのデッキになりました。
エクストラデッキは、
各種リンクモンスターと、ランク4・ランク5のエクシーズモンスターを採用しています。
それらのサーチカードも採用していないので、
『便乗引かなくても戦える』を強く意識して構築しています。
ただ、今までの型で採用していた「魔宮の賄賂」やらのカウンター罠を抜いているので、
"防御力"としては下がっていると思っています。
一方で「時械神」や「大暴落」などをメインに構築することで、
今まで『なんだかんだ結局デッキデス』などの勝ち筋に頼らざるを得なかった【便乗】が、
明確な殺意をもって動くことができるようになっています。
このデッキ使われたくねえ。
次回もぜってえ見てくれよな。